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お題039 古本屋
お題039 古本屋

 俺は男のくせに、ボーイズラブに詳しい。
 こら、そこ! ひくんじゃない、ひくんじゃ! 単なる仕事柄ってやつで、俺の趣味じゃないんだからなっ。
 ……俺は結構前から古本屋でバイトしていて、そこで買い取りの査定を任されている。大きな店だから漫画、小説、ビデオ、ゲーム、CDとか色んなものが店には持ち込まれてくる。
 売ったことのある人ならわかると思うが、漫画や小説は破損がないかパラパラと見なきゃならないわけで、そうなると……エロシーンだって普通に目に入ってきてしまう。
 見たくもない男同士の絡みを、問答無用で見る羽目に陥るのだ。
 まったく、精神的苦痛を考えて、バイト代を上げてほしいところだ。
 で、自然と有名なBL作家やイラストレーターを覚えてしまった俺だが、それに加えて嫌なスキルを得てしまっていた。
 美形の男が二人いると、ついつい考えてしまうのだ。
 アイツラ、デキテルンジャネェノ……?
 終わってる。男として終わっている。
 しかも不幸なことに、俺は男子校に通っていたりする。
 お陰でめっきり疑心暗鬼の毎日だ。どいつもこいつもカップルに見えてくるし、あっちでもこっちでもイチャイチャしてるように見えてくる。
 笑い事じゃない。真剣に嫌だ。怖い。軽く失神しそうだ。
 しかし、いつまでも毎日毎日そんなしたくもない妄想を繰り広げられるほど、俺は不健全な男ではない。
 というわけで。
 俺はダチの一人に、遠回しに相談してみることにした。
 あいつらのくっつき方ってカップルみたいだよなぁ、と。
 は?とか言わないでくれ。俺にはこれが精一杯なんだ!
 当然否定を期待していたんだ、俺は。
 気色悪いこと言うなよ、男同士だぜ?と言ってくれれば、俺はそれで多少の安堵を得ることができたんだ。
 なのに。
「そりゃそうだろ。あいつら、一ヶ月前からつきあってんだから」

 その日の夜、俺はベッドで少し、泣いた。
 ビジュアル的に林が受かな、なんて思ってしまった自分が情けなくて────泣いた。



こういうことがあったら面白いかなぁ、と。
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( 2005.07.03 ) ( おはなし ) ( COMMENT:1 ) ( TRACKBACK:0 )
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( by : * ) ( 07/04 - 02:26 ) ( 編集 )

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