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まるマ(ムラユ)
+++笑顔+++

「しーぶやっ」
「……村田、」
「渋谷、友達?」
「どーも、渋谷の親友の村田健、通称ムラケンです。今後ともよろしく」
「よ、よろしく」
 ニコニコと笑う村田の腕を掴み、有利はクラスメイトにすまなさそうな笑顔を向けた。
「ごめん、おれ、今日はコイツと帰るな」
「ああ。じゃあな、渋谷」
「うん。また明日」
 去っていく友達の背中を見送る。
 ふと横を見ると、村田は何故か顔をしかめていた。
「村田、どうかした?」
「別にぃ」
「って顔じゃないだろ」
 すっごい仏頂面。さっきまでの笑顔は何処へ。
「……あんまり笑わないで欲しいな、なんてね」
「は、」
「あーいいよ、何も言わなくて。馬鹿なこと言ってる自覚はあるから。さ、帰……」
「それは、」
「え?」
 腕を掴んだままの手に、力を込める。
「渋谷?」
 見下ろしてくる視線を感じながら、あらぬ方に目をさまよわせた。
「それは、おれの台詞」
 強烈な独占欲。
 お互いの嫉妬深さに、思わず二人して笑い転げてしまっていた。




( 2005.03.22 ) ( おはなし ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )
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